60代は人生の転換期となりやすく、
- 仕事の引き際
- 体力の変化
- 生活リズムの見直し
- 家族との時間の優先
など、多くの理由から年賀状じまいを考え始める年代です。
とはいえ、長年続けてきた相手も多いため、「失礼にならない伝え方を知りたい」という声が非常に多いのも特徴です。
この記事では、60代ならではの自然で丁寧な伝え方と、相手別の文例 を紹介します。
60代が年賀状じまいを考える主な理由
① 体力面の変化
年賀状の準備は「読む・書く・買う・投函する」など作業量が多く、体力的に負担を感じる人が増える年代です。
② 視力・細かい作業が負担になる
「宛名書きの細かい作業がつらい」「長文を書くのが大変」など、身体的な理由が増えてきます。
③ 仕事からの転機・退職による人間関係の変化
- 定年退職
- 役職変更
- 人付き合いの整理
などにより、年賀状のやり取りの必要性が変わります。
④ デジタル連絡への移行
子ども世代や友人の多くがLINE・メールを利用するようになり、紙の年賀状にこだわらないという流れが一般化 しています。
60代に合った自然な伝え方のポイント
① 「体調・生活の見直し」を理由にすると角が立たない
60代らしい理由として非常に受け入れられやすいです。
例
- 「体調を考慮して」
- 「生活を見直すことにした」
- 「無理のない暮らしを心がけたい」
② 感謝をしっかり書く
長年の関係が多い年代のため「今までありがとう」が最重要。
③ 今後も関係は続けたい意思を伝える
「年賀状をやめても関係は続けたい」という安心感を与えます。
④ 相手の年代に合わせる
- 高齢の相手 → より丁寧に
- 友人 → 温かく柔らかく
- 若い世代 → デジタルを理由にしても自然
相手別の文例(60代向け)
【ビジネス関係】文例
文例①(退職・転機を理由に)
これまで温かいお付き合いを賜り、誠にありがとうございました。
私事ではございますが、このたび一区切りを迎え、
勝手ながら本年をもちまして年賀状でのご挨拶を控えさせていただくことにいたしました。
今後とも変わらぬご厚情をお願い申し上げます。
文例②(業務簡素化)
誠に勝手ながら、業務簡素化のため、
来年より年賀状でのご挨拶を控えさせていただきたく存じます。
これまでのご厚誼に深く御礼申し上げます。
【友人向け】文例(柔らかい・温かい)
文例①
これまで毎年あたたかい年賀状をありがとう。
最近は体調のこともあり、年賀状を準備することが少しむずかしくなってきました。
勝手ながら、今年で年賀状はお休みさせてもらいます。
これからも変わらず仲良くしてくれたら嬉しいです。
文例②(簡潔で自然)
いつも年賀状をありがとう。
体調を考えて、今年で年賀状は一区切りにすることにしました。
これからもよろしくお願いします。
【親族向け】文例(生活の変化を添える)
文例①(家族の事情)
いつも温かい年賀状をいただき、ありがとうございます。
生活を見直す中で、年賀状のやり取りが難しくなってまいりました。
勝手ながら、本年をもちまして年賀状を控えさせていただきます。
文例②(丁寧な表現)
長年にわたり年賀状を頂戴し、心より感謝申し上げます。
体調面や生活環境の変化もあり、
勝手ながら本年をもちまして年賀状によるご挨拶を失礼させていただきます。
【丁寧な長文】文例(目上・昔からの付き合い向け)
文例①
長年にわたり温かい年賀状を頂戴し、心より御礼申し上げます。
私事ながら、体調の変化もあり、無理のない生活を心がける必要が出てまいりました。
誠に恐縮ではございますが、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を
控えさせていただきたく存じます。
皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
年賀状じまいの注意点(60代版)
① 体調や生活の変化を理由にするのは最も自然
50代とは違い、60代は「体調」「無理をしない生活」がとても通りやすい理由。
② 「終わりの宣言調」は避ける
NG例
- 「今年で終わりますのでご了承ください」
OK
- 「控えさせていただくことにいたしました」
③ 文体は丁寧を基本に
相手も同年代〜年上が多い。
まとめ
60代の年賀状じまいは、体調の変化・生活の見直し・付き合いの整理 といった理由が自然に伝わる年代です。
- 感謝
- 控える理由
- 今後の関係
この3つを丁寧に書けば、失礼なく気持ちよく伝えられます。
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