毎年続けてきたお歳暮を、年齢や家計の事情、家族構成の変化などをきっかけにやめたいと考えることはありませんか。
長年続いている習慣だからこそ、「急にやめたら失礼ではないか」「相手に気を悪くされないだろうか」と悩む人もいるでしょう。
お歳暮をやめるときは、これまでの感謝を伝えながら、今後は贈答を控えたいという気持ちを丁寧に伝えることが大切です。
この記事では、親戚・義実家・友人・取引先など、相手別に使える例文と、自然にお歳暮を終えるためのポイントを紹介します。
お歳暮を贈るときや、受け取ったときのお礼など、ほかの場面の文例も確認したい方は、お歳暮の挨拶・メッセージ文例まとめも参考にしてください。
お歳暮をやめるときの基本の伝え方
お歳暮をやめる際は、相手との関係を大切にしながら、今後の贈答を控えたい意思を伝えましょう。
曖昧な表現だけでは相手が判断に迷うこともあるため、必要に応じて「今後はお歳暮を控えさせていただきたい」と具体的に伝えると分かりやすくなります。
- これまでお歳暮を贈り合ってきたことへの感謝を伝える
- 今後は贈答を控えたいという意向を丁寧に説明する
- 相手に負担を感じさせない表現を選ぶ
- 今後も良い関係を続けたい気持ちを添える
「もうお歳暮はやめましょう」と一方的に伝えるよりも、「お互いに気を遣わずに過ごせるよう、今後は贈答を控えませんか」と提案する形にすると、柔らかい印象になります。
お歳暮をやめるときの短い例文
まずは、相手を選ばず使いやすい基本の例文を紹介します。
関係性に合わせて、丁寧さや親しみの度合いを調整してください。
1. 丁寧に今後の贈答を控えたいと伝える
「いつも温かいお心遣いをいただき、ありがとうございます。誠に勝手ながら、今後はお歳暮などのご挨拶を控えさせていただければと存じます。これからも変わらぬお付き合いをいただけましたら幸いです。」
2. お互いに気を遣わない形を提案する
「毎年お心遣いをいただき、ありがとうございます。これからはお互いに気を遣わず、気軽なお付き合いを続けていけたらと思っております。今後はお歳暮などの贈答を控えませんか。」
3. 親しい相手に自然に伝える
「いつもありがとう。毎年気にかけてもらえてうれしいです。これからはお互いに気を遣わずにいられるよう、お歳暮はなしにできたらと思っています。これからもよろしくね。」
親戚や義実家への例文
親戚や義実家とのお歳暮は、長年の習慣になっていることがあります。
相手の気持ちを尊重しながら、今後は負担の少ない関係にしたいという思いを伝えるとよいでしょう。
4. 親戚に丁寧に伝える
「いつもご丁寧なお心遣いをいただき、ありがとうございます。長年にわたりお気遣いいただき、心より感謝しております。今後はお互いに気を遣わずに過ごせるよう、お歳暮などの贈答は控えさせていただければと思います。これからも変わらぬお付き合いをお願いいたします。」
5. 義実家に失礼なく伝える
「いつも温かいお心遣いをいただき、本当にありがとうございます。今後はお互いに負担のない形でお付き合いできればと思い、お歳暮などの贈答は控えさせていただけたらと考えております。これからもどうぞよろしくお願いいたします。」
6. 高齢の親戚に負担をかけたくないとき
「いつも気にかけてくださり、ありがとうございます。これからはどうぞお気遣いなさらず、元気なお顔を見せていただけるだけで十分うれしく思います。今後はお歳暮などのお心遣いは、どうぞご無理なさらないでください。」
年齢や健康上の事情を理由にする場合は、相手の負担を気遣う表現が自然です。
ただし、相手の事情を決めつけず、こちらの希望として伝えるとよいでしょう。
友人や知人への例文
友人や親しい知人には、改まりすぎず、これからも気軽に付き合っていきたい気持ちを伝えましょう。
お歳暮をやめることと、関係を終わらせることは別だと伝わる表現がおすすめです。
7. 親しい友人に伝える
「毎年ありがとう。いつも気にかけてもらえてうれしいです。これからはお互いに気を遣わず、もっと気軽に付き合っていけたらと思うので、お歳暮はなしにしよう。これからもよろしくね。」
8. 知人に丁寧に伝える
「いつもご丁寧なお心遣いをいただき、ありがとうございます。今後はお互いに気を遣わず、気軽なお付き合いを続けていければと思っております。勝手ながら、これからはお歳暮などの贈答を控えさせていただければ幸いです。」
9. 贈り合う負担を減らしたいとき
「いつもありがとう。お互いに贈り物を考えるのも大変になってきたので、これからはお歳暮はなしにしませんか。その分、また会ったときにゆっくり話せたらうれしいです。」
上司や目上の人への例文
上司や目上の人にお歳暮をやめたいと伝える場合は、個人的な関係や職場の慣習を踏まえ、丁寧な言葉を選びます。
職場で贈答に関する規定がある場合は、その方針に沿って対応しましょう。
10. 目上の人に丁寧に伝える
「平素より温かいお心遣いを賜り、誠にありがとうございます。長年にわたるご厚情に心より感謝申し上げます。誠に勝手ながら、今後はお歳暮などの贈答を控えさせていただきたく存じます。今後とも変わらぬご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。」
11. 職場の慣習や規定に合わせて伝える
「日頃より大変お世話になり、誠にありがとうございます。贈答に関する職場の方針も踏まえ、今後はお歳暮などの贈答を控えさせていただければと存じます。何卒ご理解いただけますと幸いです。」
この例文は、実際に職場の方針が関係している場合に使いましょう。
理由を詳しく説明する必要がない場合は、感謝と今後の意向だけを伝えても構いません。
取引先への例文
取引先とのお歳暮をやめる場合は、個人の都合だけで判断せず、会社の贈答方針や取引先との取り決めを確認することが大切です。
会社として贈答を控える場合は、その方針を丁寧に説明しましょう。
12. 取引先に今後の贈答を辞退する
「平素より格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。これまでのお心遣いに心より感謝申し上げます。誠に勝手ながら、今後はお歳暮などのご贈答を辞退させていただきたく存じます。今後とも変わらぬお付き合いを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。」
13. 会社の方針として伝える
「平素より大変お世話になっております。弊社では贈答に関する方針に基づき、今後はお歳暮などのご贈答を控えさせていただくこととなりました。これまでのお心遣いに深く感謝申し上げますとともに、今後とも変わらぬお付き合いを賜りますようお願い申し上げます。」
取引先に伝える場合は、会社の正式な方針や担当部署の確認を経てから連絡すると安心です。
相手の厚意を否定せず、今後の取引関係を大切にする姿勢を示しましょう。
メールや手紙でお歳暮をやめることを伝える例文
対面で伝えにくい場合は、メールや手紙で伝える方法もあります。
文章では、これまでの感謝、今後の意向、これからの関係への言葉を順番にまとめると自然です。
14. メールで伝える例文
件名:これまでのお心遣いへの御礼
いつも温かいお心遣いをいただき、ありがとうございます。
毎年お歳暮をお贈りいただき、心より感謝しております。
今後はお互いに気を遣わず、より気軽なお付き合いを続けていければと思い、勝手ながらお歳暮などの贈答は控えさせていただきたく存じます。
これまでのお心遣いに改めて御礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
15. 手紙で丁寧に伝える例文
拝啓 年の瀬も押し迫ってまいりましたが、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
平素より温かいお心遣いをいただき、誠にありがとうございます。長年にわたりお歳暮を通じてお気遣いいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
誠に勝手なお願いではございますが、今後はお互いに気を遣わずにお付き合いを続けていければと存じ、お歳暮などの贈答は控えさせていただきたく存じます。
これからも変わらぬお付き合いを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください。
敬具
お歳暮をやめるタイミングと伝え方のポイント
お歳暮をやめる時期に、必ず守らなければならない決まりがあるわけではありません。
ただし、長く続いてきた習慣を変える場合は、相手が戸惑わないよう配慮するとよいでしょう。
- 年末の挨拶に合わせて伝える:お歳暮の時期に、感謝と今後の意向をまとめて伝えると自然です。
- 相手から届く前に伝える:今後は贈答を控えたいと決めている場合は、可能であれば次のお歳暮の時期より前に伝えておくと、相手が準備する前に意向を共有できます。
- 一方的な言い方を避ける:「やめます」と断定するより、「今後は控えさせていただければ幸いです」などの表現が向いています。
- 今後の関係を大切にする:贈答をやめても、これまでの付き合いを続けたいことを添えると誤解を防ぎやすくなります。
相手からお歳暮が届いたあとに初めて伝える場合は、まず品物へのお礼を伝え、そのうえで今後の贈答について相談するとよいでしょう。
届いた品物へのお礼の言葉に迷う場合は、お歳暮のお礼状の例文も参考になります。
お歳暮をやめるときによくある質問
お歳暮を急にやめても失礼ではありませんか?
事情によっては、急にやめることもあります。
ただし、毎年贈り合っている相手がいる場合は、感謝を伝えたうえで今後の意向を説明すると、相手も理解しやすくなります。
必ず事前に伝えなければならないという決まりはありません。
こちらからお歳暮をやめたら、相手にも贈らないよう伝えるべきですか?
今後はお互いに贈答を控えたい場合は、その意向を伝えると分かりやすくなります。
「こちらからも今後は控えさせていただきますので、どうぞお気遣いなく」といった表現が使えます。
お歳暮をやめる理由は正直に話すべきですか?
詳しい事情をすべて説明する必要はありません。
「今後はお互いに気を遣わない形にしたい」「生活の変化もあり、贈答を控えたい」など、差し支えのない範囲で伝えれば十分です。
相手を責めるような説明は避けましょう。
お歳暮をやめたあとも年賀状や年末の挨拶は続けてよいですか?
もちろんです。お歳暮をやめることは、必ずしも付き合いそのものをやめることではありません。
年賀状や電話、普段の交流などは、相手との関係に合わせてこれまでどおり続けられます。
まとめ|感謝を伝えながら自然にお歳暮を終えよう
お歳暮をやめるときは、これまでの感謝を伝えたうえで、今後は贈答を控えたいという意向を丁寧に説明することが大切です。
親戚や友人には「お互いに気を遣わない形にしたい」と伝え、目上の人や取引先には、相手との関係や会社の方針に合わせた丁寧な表現を選びましょう。
迷ったときは、「これまでのお心遣いに心より感謝しております。
今後はお互いに気を遣わずにお付き合いできればと思い、お歳暮などの贈答は控えさせていただければ幸いです」と伝えると、感謝と今後の希望をまとめて伝えられます。
お歳暮を贈るときの挨拶や、受け取ったときのお礼、断るときの文例をまとめて確認したい場合は、お歳暮の挨拶・メッセージ文例まとめをご覧ください。
