親族への年賀状じまいは、友人よりも慎重に伝えたい相手が多く、
- 高齢の親戚
- 久しく会っていない親族
- 礼儀を重んじる家系
など、気を遣うケースが非常に多いのが特徴です。
結論から言うと──
✔ 親族への年賀状じまいは「やわらかく・丁寧に・配慮を込めて」
この3つを押さえれば、失礼になることはありません。
この記事では、親族・高齢の相手に向けた 文例20本 を状況別にまとめました。
親族へ伝えるときのポイント
高齢の相手には「体調・負担」を理由に
相手の体調・年齢に配慮した表現が好まれます。
- 「負担になってきたため」
- 「無理をしない生活を心がけたく」
- 「ゆっくり過ごす時間を大切にしたい」
親族は“関係性の継続”を強調する
血縁関係は切れないため、
- 「今後ともよろしくお願いします」
- 「変わらぬお付き合いを」
の一言は必ず入れる。
喪中や弔事を理由にするのはNG
喪中は「今年だけ」
じまいは「今後ずっと」
意味が違うため混在させてはいけない。
もっとも角が立たないのは「寒中見舞い」
高齢者にも受け入れられやすい。
👉関連記事： 寒中見舞いで年賀状じまいを伝える方法
文例20選（親族・高齢向けに特化）
基本の文例（丁寧で汎用）
文例①
長年にわたり温かい年賀状をいただき、誠にありがとうございました。
私事ではございますが、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を控えさせていただきます。
今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。文例②
いつもお気遣いをいただき、ありがとうございます。
勝手ながら、本年をもちまして年賀状を控えさせていただきます。文例③（短め）
長年の年賀状をありがとうございました。
本年限りで年賀状は控えさせていただきます。高齢の親族向け（配慮を込めた優しい表現）
文例④
これまで温かい年賀状をいただき、心より感謝申し上げます。
体調を考え、今後は年賀状を控えさせていただくことといたしました。
どうぞご無理のないようお過ごしください。文例⑤
長年の年賀状をありがとうございました。
体調や生活の都合もあり、本年をもちまして年賀状を終えさせていただきます。
どうぞお身体を大切にお過ごしくださいませ。文例⑥（優しさ重視）
毎年の年賀状をありがとうございました。
今後は無理のない生活を心がけたく、年賀状は控えさせていただきます。自分の体調を理由にする文例
文例⑦
これまでの温かい年賀状をありがとうございました。
体調の変化もあり、今後は年賀状を控えさせていただくことにいたしました。文例⑧（丁寧）
ご丁寧な年賀状を頂戴し、誠にありがとうございました。
私自身の体調面を考慮し、勝手ながら年賀状は本年をもちまして控えさせていただきます。家庭・生活の変化を理由にする文例
文例⑨
これまでの年賀状をありがたく頂戴しておりました。
家庭の事情により、今年を最後に年賀状は控えさせていただくことにいたしました。文例⑩
長年の温かいお心遣い、誠にありがとうございました。
生活の見直しに伴い、来年より年賀状を控えさせていただきます。関係性を大切にする文例（強調）
文例⑪
毎年の年賀状に感謝申し上げます。
誠に勝手ではございますが、本年をもって年賀状を終えさせていただきます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。文例⑫（温かい雰囲気）
これまでの年賀状、本当にありがとうございました。
勝手ながら、年賀状は本年限りとさせていただきますが、
今後とも変わらぬお付き合いをいただければ幸いです。とても丁寧な文例（年上・格式高い親族向け）
文例⑬
毎年ご丁寧な年賀状を頂戴し、厚く御礼申し上げます。
諸事情により、勝手ながら本年をもちまして年賀状でのご挨拶を控えさせていただきます。
これまでのご厚情に心より感謝申し上げます。文例⑭（長め）
平素より温かいお心遣いを賜り、厚く御礼申し上げます。
誠に勝手ながら、本年限りで年賀状のやり取りを失礼させていただきたく存じます。
これまでの長きにわたるご厚情に心より感謝申し上げます。寒中見舞いで伝える柔らかい文例
文例⑮
寒中お見舞い申し上げます。
長年にわたり温かい年賀状をいただき、ありがとうございました。
勝手ながら、本年をもちまして年賀状を控えさせていただきます。文例⑯
寒中お見舞い申し上げます。
これまでの年賀状に深く感謝しております。
今年より年賀状を控えさせていただくことにしました。疎遠になっている親族向け
文例⑰
寒中お見舞い申し上げます。
長年の年賀状、ありがたく拝受しました。
勝手ながら今年からは年賀状を控えさせていただきます。文例⑱
これまで温かい年賀状をいただき、ありがとうございました。
本年より年賀状は控えさせていただきます。
どうぞお元気でお過ごしください。とても短い文例（最小限で丁寧）
文例⑲
長年の年賀状をありがとうございました。
本年より年賀状を控えさせていただきます。文例⑳
これまでの年賀状に感謝いたします。
勝手ながら、今年で年賀状は終えさせていただきます。親族へ伝えるときの注意点
✔「義務的にやめる」ような書き方は避ける
×「負担なので終えます」
×「必要ないのでやめます」
✔ 高齢者には「相手を思いやる一言」を
- 「どうぞご無理のないよう」
- 「お身体を大切に」
✔ 喪中と混ぜない
喪中の年は「喪中はがき」だけでOK。
👉参考記事：年賀状じまいと喪中の違い｜適切な使い分け
まとめ
親族への年賀状じまいは、丁寧さ・配慮・優しさが何より重要です。
- 感謝
- やわらかい理由
- 関係継続の一言
- 高齢者への配慮
この4つを押さえれば、失礼になることはありません。
文例20本をそのまま使いながら、相手に合わせて調整してください。
