80代になると、年賀状の準備が体力的にも視力的にも大きな負担となり、「そろそろ終わりにしたい」という自然な気持ちになる方が多くなります。
しかし、長年続けてきた相手には「どう伝えたら失礼にならないか」「どこまで書けばいいのか」
と迷う人も少なくありません。
この記事では、80代が自然で丁寧に年賀状じまいを伝えるためのポイントと、用途別の文例 をまとめました。
80代が年賀状じまいを考える背景
① 体力・視力の変化
細かい作業が負担になり、年賀状を準備する余裕が少なくなる。
- 視力低下
- 長文を書く負担
- 筆記具の扱いが難しい
- 投函や買い物の負担
② 体調管理や通院が増える
健康を第一にしたい時期のため、無理な作業は控えたい気持ちが自然に生まれる。
③ 生活をシンプルにしたい
「身の回りを整えたい」「負担を減らしたい」という思いが強くなる年代。
④ 人付き合いの整理が自然にできる年代
相手も理解してくれることが多く、伝えやすい。
80代に合った自然な伝え方のポイント
① 理由は“体調・視力・負担軽減”が最も自然
80代の年賀状じまいでは、これらの理由がもっとも角が立たず受け入れられやすい。
② 感謝の言葉は丁寧に
長い年月のつながりを重んじる世代にとって非常に大切。
③ 今後の関係を続けたい気持ちを添える
「年賀状はやめても、あなたとの関係は大切」という安心感を伝える。
④ 文章は短くても丁寧でOK
80代は無理をしない書き方が自然。
相手別の文例（80代向け）
【親族向け】文例
文例①（体調・負担軽減を理由に）
長年にわたり温かい年賀状をいただき、心より感謝申し上げます。
最近は体調や視力のこともあり、年賀状の準備が難しくなってまいりました。
勝手ながら、本年をもちまして年賀状を控えさせていただきます。
今後ともよろしくお願いいたします。文例②（とても丁寧）
毎年の年賀状をいただき、誠にありがとうございます。
加齢に伴う体調の変化もあり、以前のように年賀状を書くことが難しくなりました。
誠に勝手ではございますが、本年限りでご挨拶を失礼させていただきます。【友人向け】文例（柔らかく温かい）
文例③
これまで年賀状をありがとう。
年賀状を書くのが少し大変になってきたので、
今年で一区切りにしようと思います。
これからも変わらずよろしくお願いします。文例④（もっと簡潔）
年賀状をいつもありがとう。
体調もあり、年賀状は今年で終わりにします。
どうかこれからもよろしく。【旧友・昔の知人向け】文例
文例⑤（長く丁寧）
長年にわたり年賀状のやり取りをいただき、心より御礼申し上げます。
体調や生活リズムの変化もあり、年賀状を続けることが難しくなってまいりました。
勝手ながら、本年をもちまして年賀状によるご挨拶を控えさせていただきたく存じます。
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。文例⑥（短く上品）
長年のご厚情に御礼申し上げます。
体調を考え、本年をもちまして年賀状を控えさせていただきます。【ビジネス・昔の職場関係】文例
文例⑦
長らく温かいお付き合いを賜り、心より感謝申し上げます。
体調を考えるようになり、年賀状のご挨拶を続けることが難しくなってまいりました。
誠に勝手ながら、本年限りで失礼させていただきます。【丁寧な長文（目上・恩人向け）】文例
文例⑧
長年にわたり温かい年賀状を頂戴し、深く御礼申し上げます。
加齢に伴う体調の変化から、以前のように年賀状を準備することが難しくなってまいりました。
誠に勝手ではございますが、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を控えさせていただきたく存じます。
変わらぬご厚情を賜れましたら幸いに存じます。年賀状じまいの注意点（80代版）
① 加齢を理由にしてよいが、言い回しはやさしく
例
×「年を取って書けなくなりました」
〇「体調や視力を考えるようになり」
② 文例は短くても問題なし
80代は「丁寧さ＞長さ」が重要。
③ 無理に理由を細かく書かなくてよい
年賀状じまいの理由は“ぼかして”自然に伝えるのがベスト。
まとめ
80代の年賀状じまいは、相手も理解してくれやすい年代です。
失礼にならないためのポイントは、
- これまでの感謝
- 体調や生活リズムを理由に
- 今後も関係を続けたいこと
- 丁寧な文体
この4点を押さえるだけで十分です。
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