お中元をお断りしたのに送られてきた時の対処法!パターン別の適切な対応文例30選

お中元

「去年お中元をお断りしたのに、また今年も送られてきた…」そんな経験はありませんか?

せっかく丁寧にお断りしたのに、再び届いてしまうと「伝わっていなかったのかな?」「迷惑だと思われているのかな?」と不安になりますよね。

実は、お中元を断った後にまた送られてくるケースは決して珍しいことではありません。

相手にお断りの意思が伝わっていない場合もあれば、伝わっているのに何らかの理由で送り続けている場合もあります。

大切なのは、状況に応じて適切に対処すること。

相手との関係を悪化させることなく、自分の意思をしっかりと伝える方法があります。

この記事では、パターン別の具体的な対処法の文例30選をご紹介し、あなたの困った状況を解決するお手伝いをします。

なぜ断ったのに送られてくるのか?4つの理由

お断りの意思が伝わっていない

最も多いケースがこちらです。

お断りの表現が婉曲すぎて、相手が「謙遜している」「社交辞令」と受け取ってしまった可能性があります。

「お気遣いなく」程度の表現では、本当にやめてほしいという強い意思が伝わりにくいものです。

担当者が変わった・忘れていた

会社や組織からのお中元の場合、担当者が変わって前年のお断りの記録が引き継がれていないケースがあります。

また、個人でも時間が経過して忘れてしまったり、毎年の習慣で自動的に送ってしまったりすることがあります。

相手なりの配慮や事情がある

相手が「一度断られても、こちらの感謝の気持ちは変わらない」と考えて送り続けている場合もあります。

特に目上の方や恩義を感じている方は、断られても「お世話になった気持ちを表したい」と思って送り続けることがあります。

意図的に送っている(稀なケース)

相手がお断りの意思を理解しているにも関わらず、何らかの理由で意図的に送り続けているケース。

このような場合は、より強い意思表示が必要になります。

対処する前に確認すべき3つのポイント

ポイント1:前回の断り方を振り返る

まず、前回どのような表現でお断りしたかを思い出してみましょう。

「お気遣いなく」「恐縮です」といった婉曲な表現だった場合、相手に明確に伝わっていない可能性があります。

ポイント2:相手との関係性を再確認

会社の上司、取引先、親戚、友人など、相手との関係性によって適切な対処法が変わります。

関係性を考慮して、最適なアプローチを選びましょう。

ポイント3:今後の関係をどうしたいか考える

お中元のやり取りはやめたいが関係は継続したいのか、それとも距離を置きたいのかを明確にしておくことで、適切な対応方法が決まります。

【パターン別】お中元が再び届いた時の対処法-文例30選

パターンA:初回お断り後に届いた場合(8例文)

例文1【会社・取引先向け】

拝啓 盛夏の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。このたびも結構なお品をお送りいただき、ありがとうございます。昨年もお伝えいたしましたが、弊社では取引先様からのご贈答は固くお断りさせていただいております。せっかくのお心遣いですが、今後は絶対にお気遣いなさいませんようお願い申し上げます。敬具

例文2【上司・目上の方向け】

拝啓 暑中お見舞い申し上げます。いつもお心遣いいただき、ありがとうございます。昨年もお伝えさせていただきましたが、私の方針として季節のご挨拶は控えさせていただいております。○○様のお気持ちは十分に理解しておりますが、どうか今後はお心遣いをおやめください。今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。敬具

例文3【親戚・家族向け】

いつもお心遣いありがとうございます。昨年もお話ししましたが、我が家では季節のご挨拶は見直すことにしています。せっかくお送りいただいても、お気持ちだけで十分です。お互い気を遣わずに、普段通りのお付き合いをしませんか。今後は本当にお気遣いなくお願いします。

例文4【友人・知人向け】

いつもありがとう。去年もお話ししたと思うのですが、季節のご挨拶はお互いやめませんか?お気持ちは本当に嬉しいのですが、こちらも気を遣ってしまうので、今後はお気遣いなくお願いします。その分、お会いした時にゆっくりお話ししましょう。

例文5【ご近所向け】

いつもお心遣いいただき、ありがとうございます。昨年もお伝えしましたが、私どもは季節のご挨拶を控えることにしております。お気持ちは十分に伝わっておりますので、どうか今後はお気遣いなくお願いいたします。ご近所のお付き合いは今後とも変わらずお願いします。

例文6【より明確な表現・会社向け】

拝啓 酷暑の候、いつもお世話になっております。再度お中元をお送りいただきましたが、昨年もお断りさせていただいた通り、当方では一切の贈答品をお受けできません。恐れ入りますが、今後は二度とお送りにならないようお願いいたします。敬具

例文7【感謝を示しつつ明確にお断り】

拝啓 暑中お見舞い申し上げます。毎年のお心遣い、本当にありがとうございます。ただ、昨年もお伝えしました通り、季節のご挨拶は控えさせていただいております。お気持ちは十分に理解していますが、今後は確実にお控えください。今後ともよろしくお願いいたします。敬具

例文8【理由を明確にした断り】

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。お心遣いいただき、ありがとうございます。昨年もお伝えしましたが、私どもの方針として、季節のご挨拶は一切お受けしないことにしております。どうかご理解いただき、今後はお送りにならないようお願いいたします。敬具

パターンB:何度断っても来る場合(8例文)

例文9【複数回断っている場合】

拝啓 盛夏の候、お忙しい中恐縮です。たびたびお中元をお送りいただいておりますが、これまで何度もお断りしております通り、当方では一切の贈答品をお受けできません。お気持ちは理解いたしますが、これ以上お送りいただくことはご遠慮ください。敬具

例文10【はっきりとした意思表示】

拝啓 暑中お見舞い申し上げます。何度もお伝えしておりますが、季節のご挨拶は固くお断りしております。せっかくのお心遣いですが、今後は一切お送りにならないよう、重ねてお願い申し上げます。この件についてはこれが最後のお返事とさせていただきます。敬具

例文11【担当者変更を考慮した文例】

拝啓 酷暑の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。毎年お中元をお送りいただいておりますが、過去数年にわたり一貫してお断りしております。担当者様が変わられた可能性もございますので、改めてお伝えいたします。今後は絶対にお送りにならないようお願いいたします。敬具

例文12【記録として残る形での断り】

拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。○年○月から継続してお断りしておりますが、再度明確にお伝えいたします。当方では一切の季節のご挨拶をお受けできません。この旨を記録にお残しいただき、今後は確実にお控えください。敬具

例文13【相手の負担も考慮した断り】

拝啓 暑熱の候、いつもお心遣いありがとうございます。何度もお伝えしておりますが、お互いの負担軽減のため、季節のご挨拶は控えませんか。私どもも同様に控えさせていただいております。どうか今後はお気遣いなくお付き合いください。敬具

例文14【友人関係での率直なお断り】

いつもありがとう。でも何度もお話ししている通り、季節のご挨拶はやめませんか?お互い負担になるし、その分普段のお付き合いを大切にしたいんです。今度こそ本当にお気遣いなくお願いします。

例文15【親戚関係での配慮あるお断り】

いつもお心遣いありがとうございます。これまで何度もお話ししていますが、我が家の方針として季節のご挨拶は控えています。お気持ちは本当に嬉しいのですが、どうか今後はお止めください。お付き合いは今後とも変わらずお願いします。

例文16【最終通告的なお断り】

拝啓 暑中お見舞い申し上げます。これまで何度もお断りしておりますが、明確にお伝えします。今後、季節のご挨拶をお送りいただいても、一切お受けできません。恐れ入りますが、ご理解とご協力をお願いいたします。敬具

パターンC:意図的に送られている場合(7例文)

例文17【意思を理解されているが送られる場合】

拝啓 盛夏の候、お忙しい中恐縮です。私どもの意向をご理解いただいているにも関わらず、お中元をお送りいただいております。お気持ちは理解いたしますが、当方の方針は変わりません。どうかご配慮ください。敬具

例文18【感謝しつつも毅然とした対応】

拝啓 暑中お見舞い申し上げます。いつも温かいお気持ちをありがとうございます。ただし、私どもの方針として季節のご挨拶は一切お受けできません。お気持ちだけで十分ですので、物品のお送りはお控えください。敬具

例文19【距離感を示す断り方】

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。たびたびお中元をお送りいただいておりますが、当方の意向をご理解いただけていないようです。今後は季節のご挨拶以外の形でお付き合いさせていただければと存じます。敬具

例文20【相手の配慮を求める文例】

拝啓 酷暑の候、いつもお心遣いいただきありがとうございます。私どもの事情をお察しいただき、今後は季節のご挨拶をお控えいただければ幸いです。お気持ちは十分に理解しておりますので、どうかご配慮ください。敬具

例文21【関係性を考慮した丁寧な断り】

拝啓 暑熱の候、○○様におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。長らくお心遣いいただいておりますが、私どもも年齢を重ね、生活をシンプルにしたいと考えております。どうか今後はお気遣いなくお願いいたします。敬具

例文22【最終的な意思表示】

拝啓 暑中お見舞い申し上げます。これまでの経緯を踏まえ、改めて明確にお伝えいたします。当方では一切の季節のご挨拶をお受けできません。この意向は今後も変わりませんので、ご理解ください。敬具

例文23【冷静で毅然とした対応】

拝啓 盛夏の候、お忙しい中恐縮です。当方の意向は一貫してお伝えしております。今後も同様の対応を続けさせていただきますので、どうかご理解とご協力をお願いいたします。敬具

パターンD:返送を検討する場合(7例文)

例文24【返送時の添え状・公的機関】

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。お送りいただきましたお品物ですが、当方の規定により一切の贈答品をお受けできませんため、そのまま返送させていただきます。ご厚意をお断りすることとなり、申し訳ございません。敬具

例文25【返送時の添え状・個人】

拝啓 暑中お見舞い申し上げます。お心遣いいただきましたお品物ですが、私どもの方針によりお受けできませんため、返送させていただきます。お気持ちは十分に理解しておりますが、どうかご容赦ください。敬具

例文26【開封せずに返送する場合】

拝啓 盛夏の候、お忙しい中恐縮です。お送りいただきましたお品物ですが、開封せずに返送させていただきます。たびたびお断りしておりますように、当方では一切の贈答品をお受けできません。ご理解ください。敬具

例文27【最終手段としての返送】

拝啓 酷暑の候、いつもお心遣いいただきありがとうございます。何度もお断りしておりますが、お中元をお受けすることはできませんため、返送させていただきます。今後はお送りにならないよう、重ねてお願いいたします。敬具

例文28【関係継続を示しつつ返送】

拝啓 暑中お見舞い申し上げます。お心遣いいただきましたが、私どもの事情によりお受けできませんため、返送いたします。お付き合いは今後とも変わらずお願いいたしますが、贈り物はご遠慮ください。敬具

例文29【会社規定を理由とした返送】

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。お送りいただきましたお品物ですが、社内規定により返送させていただきます。せっかくのお心遣いですが、規定上お受けできませんことをご理解ください。敬具

例文30【毅然とした返送】

拝啓 盛夏の候、お忙しい中恐縮です。当方の意向を明確にするため、お品物を返送いたします。今後は一切お送りにならないよう、強くお願い申し上げます。この件についてはこれ以上のやり取りはご遠慮いたします。敬具

二度目のお断りで使える強めの文例集

一度断ったにも関わらず再び送られてきた場合は、より明確で強い表現を使う必要があります。

会社・ビジネス関係用

「当方では○年○月よりお断りしております通り、一切の贈答品をお受けできません。今後は絶対にお送りにならないよう、重ねてお願い申し上げます。」

「これまで何度もお伝えしております通り、弊社では取引先様からのご贈答は固くお断りしております。この旨を記録にお残しいただき、確実にお控えください。」

個人関係用

「何度もお話ししている通り、季節のご挨拶は一切お受けできません。今度こそ本当にお気遣いなくお願いします。」

「これまでの経緯を踏まえ、改めて明確にお伝えします。当方の方針は今後も変わりませんので、ご理解ください。」

それでも送られてくる場合の最終手段

返送する

包装を開けずに、お断りの手紙を添えて返送します。

これは最も強い意思表示となります。

受け取り拒否

配達時に受け取りを拒否する方法もありますが、関係悪化のリスクが高いため、よく考えてから実行しましょう。

第三者を通じて伝える

直接のやり取りで解決しない場合は、共通の知人や家族を通じて意向を伝えてもらう方法もあります。

距離を置く

どうしても理解してもらえない場合は、その関係から距離を置くことも選択肢の一つです。

心理的負担を軽くする考え方

「悪いのは自分ではない」と理解する

お中元を断ることは失礼なことではありません。

むしろ、断っているのに送り続ける方が相手の意向を無視している行為です。

相手の事情も考慮する

相手も悪意があるわけではなく、感謝の気持ちや習慣で送っている可能性があります。

ただし、それでもあなたの意向を尊重してもらう権利があります。

完璧を求めすぎない

すべての人に理解してもらえるとは限りません。

自分ができる範囲で適切に対応すれば、それで十分です。

長期的な関係を考える

一時的な気まずさがあっても、お互いの意向を尊重し合える関係の方が長続きします。

よくある質問と回答

Q1:二度目のお断りはきつい表現になっても大丈夫?

A1:一度丁寧にお断りしているのであれば、二度目はより明確で強い表現を使っても問題ありません。

むしろ、婉曲すぎる表現では相手に伝わらない可能性があります。

Q2:返送するときは開封してもいい?

A2:最も強い意思表示をしたい場合は、開封せずに返送する方が効果的です。

ただし、何が送られてきたかを確認したい場合は、開封後に返送という方法もあります。

Q3:断り続けることで関係が悪くなる?

A3:短期的には気まずさがあるかもしれませんが、長期的には相手もあなたの意向を理解してくれるはずです。

お互いの意向を尊重し合える関係の方が健全です。

Q4:相手から連絡が来なくなったら?

A4:それは相手があなたの意向を理解してくれた証拠です。

必要に応じて、こちらから暑中見舞いなどで関係継続の意思を示すこともできます。

Q5:家族や親戚の場合はどうする?

A5:家族や親戚の場合も基本的な対応は同じですが、より率直に「なぜやめたいのか」を説明し、理解を求める方法が効果的です。

まとめ

お中元を断ったのに再び送られてくる状況は、決して珍しいことではありません。

大切なのは、相手との関係性と状況を正しく把握し、適切な対処法を選ぶことです。

対処法のポイント

  • 相手の事情を理解しつつも、自分の意向をしっかり伝える
  • 一度目より明確で強い表現を使って意思表示する
  • 関係性に応じた適切な方法を選択する
  • 心理的負担を感じすぎないよう考え方を整理する
  • 最終手段として返送も検討する

断ったのに送られてくることで生じるストレスは、適切な対処により解消できます。

今回ご紹介した30の文例と対処法を参考に、あなたの状況に最適な方法を選んで実践してみてください。

お互いの意向を尊重し合える関係を築くことで、より良好で自然な人間関係を育むことができるでしょう。

一人で悩まず、適切な対処で問題を解決していってくださいね。


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