「年賀状じまいと喪中の違いがわからない」
「どちらで知らせるのが正しい?」
「文例の書き方を知りたい」
という声は非常に多く、毎年12月〜1月に検索が急増します。
この記事では、年賀状じまいと喪中の違いを
- 意味
- 出す時期
- 内容
- 目的
- 文例
の5つの観点からわかりやすく解説します。
失礼のない伝え方も掲載しているので、安心して使える内容です。
年賀状じまいと喪中の違い(まず一言で)
| 項目 | 年賀状じまい | 喪中 |
|---|---|---|
| 性質 | “今後”やめます | “今年だけ”控えます |
| 理由 | 個人の事情(体調・年齢・多忙・生活見直し) | 親族の不幸 |
| 期間 | 継続(ずっと) | 1年間のみ |
| 表現 | やわらかく理由を添える | 死や別れを直接扱うため丁寧に |
| 書く内容 | 感謝+今後控える旨 | 不幸があったこと+年賀欠礼 |
つまり、
🔍 年賀状じまい → ライフスタイルのため。今後ずっと。
🔍 喪中 → 不幸が理由。今年だけ。
ここを押さえれば使い分けは迷いません。
年賀状じまいとは?(意味と目的)
年賀状じまいとは、その年を最後に、年賀状のやりとりを終わりにすること。
理由はさまざまですが、代表的なものは
- 年齢・体力の変化
- 視力の低下
- 子育てや仕事の多忙
- 生活の見直し
- 郵便・印刷費の負担
など。
目的:今後の負担軽減や生活の調整
喪中とは?(意味と目的)
喪中は、近親者が亡くなった年に、哀悼の意を示すため年賀状を控えること。
対象となる親族は一般的に
- 配偶者
- 父母
- 子
- 祖父母
- 兄弟姉妹
- 義父母
など。
目的:新年のお祝いを控えるため
(翌年は通常どおり年賀状を再開できます)
年賀状じまいと喪中の「出す時期」の違い
| 種類 | 出す時期 |
|---|---|
| 年賀状じまい | 12月〜1月(年賀状に添える or 年始 or 寒中見舞い) |
| 喪中 | 11月〜12月上旬(年賀状の前に届くのがベスト) |
✔喪中は“相手が年賀状を準備する前”に届けるのが基本
✔年賀状じまいは時期の自由度が高い
「年賀状じまい」と「喪中」を併用してはいけない?
❌結論:併用できない(意味が違うため)
喪中は「今年だけお休み」
年賀状じまいは「今後ずっとお休み」
両方を書くと混乱を招くので、通知は どちらか一つ に絞る。
文例で比較(違いが一瞬で理解できる)
【年賀状じまいの文例】
文例①(基本)
長年にわたり温かい年賀状をいただき、誠にありがとうございました。
私事ではございますが、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を控えさせていただきます。
文例②(やわらかい)
これまでいただいた年賀状に感謝しております。
勝手ながら、本年をもちまして年賀状は一区切りとさせていただきます。
文例③(高齢理由)
高齢となり、年賀状の準備が難しくなってまいりましたため、
本年限りで控えさせていただきます。
【喪中はがきの文例】
文例①(基本)
本年中に近親者が逝去いたしましたため、
誠に勝手ながら新年のご挨拶をご遠慮申し上げます。
文例②(少し詳しい)
本年◯月に父が永眠いたしましたため、
年始のご挨拶を控えさせていただきます。
文例③(丁寧)
本年中のご厚情に心より感謝申し上げます。
喪に服しておりますため、年頭のご挨拶は失礼させていただきます。
よくある勘違いQ&A
Q1:喪中の年に年賀状じまいをしてもいい?
→ 原則おすすめしない。
理由が混ざり、意図が伝わりにくい。
Q2:喪中後に年賀状じまいしたい場合は?
→ 喪中明けの翌年に自然に伝えるのが良い。
Q3:喪中の時に「今後も年賀状控えます」と書くのはOK?
→ NG。 喪中は“今年だけ”を伝えるもの。
年賀状じまいと喪中の使い分けまとめ
| 状況 | 選ぶべきもの |
|---|---|
| 今後はずっとやめたい | 年賀状じまい |
| 今年だけ送れない | 喪中 |
| ライフスタイルの変化 | 年賀状じまい |
| 親族が亡くなった | 喪中 |
まとめ
年賀状じまいと喪中は、似ているようで目的も意味もまったく違います。
- 年賀状じまい → 今後ずっと控える
- 喪中 → 今年だけ控える
この違いを押さえておけば、相手に誤解されることなく、丁寧に伝えることができます。
文例もそのまま使えるものばかりなので、ぜひ役立ててください。
