「寒中見舞いを出そうと思っていたら、もう立春を過ぎてしまった」
「今から送るなら、何て書けばいいの？」
そんなときに使えるのが 余寒見舞い です。
余寒見舞いは、立春を過ぎても続く寒さのなかで、相手の健康を気遣う季節の挨拶。
寒中見舞いの“次”として、無理なく使える表現です。
この記事では、余寒見舞いの基本・送る時期・書き方・そのまま使える文例を一般向けにわかりやすくまとめました。
余寒見舞いとは？寒中見舞いとの違い
余寒見舞いとは、立春を過ぎたあとも残る寒さ（余寒）を気遣う挨拶状です。
寒中見舞いとの違いは、主に「送る時期」です。
- 寒中見舞い：小寒〜立春（1月上旬〜2月初旬）
- 余寒見舞い：立春後〜2月末頃まで
寒中見舞いを出しそびれた場合でも、余寒見舞いに切り替えれば失礼になることはありません。
👉 先に基本を確認したい方は
→ 寒中見舞いの書き方と文例 も参考になります。
余寒見舞いはいつからいつまで送る？
余寒見舞いは、立春（2月4日頃）を過ぎてから使います。
目安の期間は次のとおりです。
- 立春以降
- 2月末頃まで
3月に入ると春の挨拶に切り替えるのが自然なため、余寒見舞いは 2月中に送る のが安心です。
余寒見舞いを書くときの基本構成
構成は寒中見舞いとほぼ同じで問題ありません。
- 余寒見舞いの挨拶文
- 相手の健康を気遣う言葉
- 用件や近況（省略可）
- 結びの言葉
ポイントは、「まだ寒いですね」という季節感をさりげなく入れることです。
【文例】そのまま使える余寒見舞い
友人・知人向け（やさしい文面）
余寒お見舞い申し上げます。
立春を迎えましたが、まだ寒い日が続いておりますね。
どうぞ体調に気をつけてお過ごしください。
親戚・少し丁寧な相手向け
余寒お見舞い申し上げます。
暦の上では春となりましたが、寒さ厳しき日が続いております。
皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
寒中見舞いを出しそびれた場合
余寒お見舞い申し上げます。
ご挨拶が遅くなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。
余寒見舞いで避けたいNG表現
余寒見舞いでも、次の表現は使わないようにしましょう。
- 謹賀新年／賀正／迎春
- 新年あけましておめでとうございます
- 寒中お見舞い申し上げます（※立春後はNG）
立春を過ぎたら、必ず「余寒お見舞い申し上げます」 に切り替えます。
余寒見舞いを出すか迷ったときは
次のような場合は、余寒見舞いが自然です。
- 寒中見舞いを出しそびれた
- 2月に入ってから挨拶したい
- 相手の体調を気遣いたい
短い文章でも構いません。
一言添えるだけで、気持ちは十分伝わります。
まとめ
余寒見舞いは、寒中見舞いの時期を過ぎたあとでも使える便利な季節の挨拶です。
- 送る時期：立春後〜2月末頃
- 正月表現は使わない
- 短くやさしい文面でOK
寒さが残る時期だからこそ、さりげない気遣いの言葉が喜ばれます。
