11月上旬は、秋の名残と冬の入り口が重なり合う季節です。
日中は日差しがやわらかく、いわゆる 「小春日和(こはるびより)」 が見られる頃。
一方で、朝晩は空気がきりりと冷えてきます。
この時期の手紙やビジネスメールでは、「秋の余韻」×「冬の気配」 を表す言葉が使いやすいのが特徴です。
11月上旬に使える季語と表現
| 季語 | 読み方 | 季節感・使いどころ |
|---|---|---|
| 小春日和 | こはるびより | 春のように穏やかで暖かい秋の日 |
| 初霜 | はつしも | 朝晩の冷え込みに触れる季節の挨拶に |
| 秋晴れ | あきばれ | さわやかな天候を柔らかく表現 |
| 菊花(きっか) | きっか | 秋の花として、お祝いの雰囲気にも使える |
例:文章へのなじませ方
小春日和の穏やかな日が続いております。
皆様にはお変わりなくお過ごしでしょうか。
11月上旬の主な行事と話題
| 日付 | 行事 | 手紙に使うときの話題例 |
|---|---|---|
| 11月3日 | 文化の日 | 芸術・音楽・読書・ゆっくりとした時間 |
| 11月7日頃 | 立冬(りっとう) | 暦の上で冬が始まる、季節の入れ替わり |
文化の日を使った挨拶例
文化の日を迎え、芸術や音楽に心寄せたくなる季節となりました。
立冬を使った挨拶例
暦の上ではまもなく立冬を迎えます。冬支度の声も聞こえてまいりました。
【例文】そのまま使える 11月上旬の時候の挨拶
■ ビジネス向け
拝啓 小春日和の穏やかな気候が続いております。
貴社におかれましては、ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
拝啓 朝晩の冷え込みが増してまいりました。
御社の皆様には変わらずご健勝でご活躍のことと存じます。
■ 友人・家族向け
日向のあたたかさが嬉しい季節になりましたね。
お元気にお過ごしでしょうか。
紅葉の色づきが楽しみな頃となりました。
風邪を召されませんよう、温かくしてお過ごしください。
まとめ
11月上旬は、
- 日差しはやわらかく
- 空気には少し冬の気配があり
- 紅葉が進み始める頃
「小春日和」 をキーワードにすると、上旬らしい季節の表現が自然にまとまります。
気候に触れつつ、相手の体調を気遣う一文を添えると、より心のこもった文になります。
