1月中旬は、松の内が明け、完全に「寒中」の季節へと移ります。
新年表現は控え、寒さと日常への寄り添いを意識した挨拶が自然です。
1月中旬の季節感
- 寒中
- 一年で最も寒い時期に向かう
- 生活リズムが完全に通常へ
1月中旬に使える季語
- 寒中
- 厳寒
- 冷え込み
- 冬晴れ
書き方のポイント
① 新年の言葉は使わない
② 寒さを主役に
③ 文面は落ち着いて
【文例】1月中旬の挨拶文
親しい相手向け
- 寒中に入り、冷え込む日が続いていますね。体調など崩されていませんか。
- 朝晩の寒さが身にしみる季節となりました。
丁寧な表現
- 寒中の折、皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
- 厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
よくある質問
Q1:「寒中」はいつから使っていい?
寒中は、一般的に 小寒(1月5日頃)から大寒(1月20日頃)まで の期間を指します。
そのため、1月中旬の時候の挨拶では「寒中の候」を使うと、もっとも自然で失礼がありません。
👉 季語としての詳しい意味は
→ 寒中の意味と使い方(季語解説) で解説しています。
Q2:1月中旬でも「新年のご挨拶」は使える?
松の内(一般的には1月7日)が明けているため、「謹賀新年」「新年あけましておめでとうございます」などの 正月色の強い表現は避けるのが無難 です。
代わりに、「寒中の候」「厳しい寒さが続いておりますが」といった落ち着いた表現を選ぶと安心です。
Q3:メールと手紙で表現は変えたほうがいい?
基本の季節表現は同じで問題ありませんが、
- メール:簡潔・実用重視
- 手紙・はがき:やや丁寧・余韻を残す表現
を意識すると、より自然になります。
例(メール)
「寒中に入り、冷え込みの厳しい日が続いております。」
例(手紙)
「寒中の候、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。」
