寒中見舞いは、寒さが厳しい時期に相手の健康を気遣うための挨拶状です。
年賀状の代わりとして送られることも多く、年始の挨拶が遅れてしまったときの丁寧なフォローとしても使われます。
「いつ送るのが正解?」
「何を書けば失礼にならない?」
そんな疑問を持つ方のために、この記事では
寒中見舞いの基本・書き方・そのまま使える文例をわかりやすくまとめました。
寒中見舞いとは?年賀状との違い
寒中見舞いは、一年で最も寒さが厳しい時期に、相手の健康を気遣う挨拶です。
年賀状との大きな違いは次の点にあります。
- 新年を祝う表現を使わない
- 賀詞(謹賀新年など)を入れない
- 季節の挨拶として落ち着いた文面にする
そのため、
年賀状を出しそびれた場合や、喪中後の挨拶としても安心して使えます。
寒中見舞いはいつからいつまで送る?
寒中見舞いを送る時期は、小寒から立春までが目安です。
- 小寒:1月5日頃
- 立春:2月4日頃
つまり、
1月上旬(小寒以降)〜2月初旬まで が適切な期間です。
松の内(1月7日頃)を過ぎたら、
年賀状ではなく寒中見舞いに切り替えるのが自然です。
👉 季節の意味を詳しく知りたい方は
→ 寒中の意味と使い方(季語解説) も参考になります。
寒中見舞いを書くときの基本構成
寒中見舞いは、次の4点を押さえれば失敗しません。
- 寒中見舞いの挨拶文
- 相手の健康を気遣う言葉
- 用件(年賀状を出しそびれた理由など)
- 結びの言葉
文章は長くしすぎず、簡潔でやさしい表現を心がけるのがポイントです。
【文例】そのまま使える寒中見舞い(一般向け)
友人・知人向け(やさしい文面)
寒中お見舞い申し上げます。
寒さの厳しい日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
年始のご挨拶が遅くなりましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。
親戚・少し丁寧な相手向け
寒中お見舞い申し上げます。
寒さ厳しい季節となりましたが、皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
年始のご挨拶が遅れましたこと、お詫び申し上げます。
本年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
年賀状を出しそびれた場合
寒中お見舞い申し上げます。
寒さが一段と厳しくなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
年始のご挨拶が遅くなりましたこと、心よりお詫び申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
喪中後の挨拶として使う場合
寒中お見舞い申し上げます。
寒さ厳しき折、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
本年は年頭のご挨拶を控えさせていただきましたが、
本年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
寒中見舞いで避けたいNG表現
寒中見舞いでは、次の表現は使わないようにしましょう。
- 謹賀新年/賀正/迎春
- 新年あけましておめでとうございます
- 初春・新春
寒中見舞いは「お祝い」ではなく、季節の挨拶と気遣いが目的です。
寒中見舞いを出すか迷ったら
こんな場合は、寒中見舞いを出すと安心です。
- 年賀状を出し忘れてしまった
- 松の内を過ぎてしまった
- 喪中で年賀状を控えた
- 相手の体調や近況を気遣いたい
迷ったときは、簡単な寒中見舞いを一通送るだけで、印象は大きく変わります。
まとめ
寒中見舞いは、年始の挨拶が遅れたときや、相手を気遣いたいときに使える便利な挨拶状です。
- 送る時期:小寒〜立春
- 賀詞は使わない
- 簡潔でやさしい文面を心がける
このポイントを押さえれば、失礼になることはありません。
